著者:補助金コンサルタント 志摩晃司

更新日:2024年4月24日

皆さんこんにちは。補助金コンサルタントの志摩です。

今回は事業再構築補助金の申請支援における「成果地点」の考え方について解説をしていきたいと思います。

コンサルの活用を検討したことがある人はご存じかと思いますが、補助金申請サポートでは成果報酬という料金形態となっており一般的には成果地点を「採択」として報酬を確定しています。

これまで事業再構築補助金でもこのような「採択」ベースでの料金形態で問題なかったのですが、実は第10回(2023年4月)より、「採択」という表現が以下に変わりました。

「補助金交付候補者」


またその変更から公募要領には、以下のような注意事項が追加されています。




〇補助金交付候補者の採択結果は、事業計画に記載のある金額の全額に対して、補助金の交付決定を保証するものではありません。補助金交付候補者の採択後に「補助金交付申請」をしていただきます。その経費等の内容を事務局で補助対象経費として適切なものであるかどうかの精査を行います。精査の結果次第では、交付決定額が、応募申請時に計上している補助金申請額から減額または、全額対象外となる場合もあります


事業再構築補助金第12回 公募要領P1 【重要】




○ 補助金交付候補者の採択結果は、申請いただいた事業計画に記載のある金額の全額に対して、補助金の交付決定を保証するものではありません。補助金交付候補者の採択後に「補助金交付申請」をしていただき、その経費等の内容を事務局で補助対象経費として適切なものであるかどうかの精査を行います。必要に応じて、事業者に照会・連絡等を行った上で、補助金交付額を決定し、通知いたします。精査の結果次第では、交付決定額が、応募申請時に計上している補助金申請額から減額または、全額対象外となる場合もあります。なお、交付決定額は、補助金交付候補者の採択時点の補助金申請額を上回ることはできませんのでご注意ください。


事業再構築補助金第12回 公募要領P5 【注意事項】(応募申請の手続きの前に必ずご一読ください)



事業再構築では実施事業が新規事業であるがゆえに当初の計画通りにいかないことも多く、採択後に交付決定がなかなか得られないということが多々あるということのようです。

要するに事務局のスタンスとしては、採択されても確定ではないよということを文言として残すことでリスクヘッジを行っているわけです。

この変更により、事業者は採択されても交付が下りない、または減額されるというリスクに直面しています。
一方で、一部のコンサルは、未だに「採択」を成果地点としており、このようなコンサルに依頼をしてしまうと、交付決定が出ない場合でも全額の成功報酬を支払わなければならない可能性があります。

私も申請サポートをしている身ですので、このような料金形態にしてしまうコンサルの気持ちもわからなくはないです。数か月に渡り業務を遂行したにも関わらず自分たちに不備がなくても交付が下りないということになるとタダ働きになってしまうからです。

そこで、当社ではお互いにリスクを軽減するために成果を再設定いたしました。



採択時に50%達成
交付決定時に50%達成


また、これから事業再構築補助金を活用したい事業者の皆さんはコンサルを活用する際は

成果地点がどこなのか?(採択が成果地点になっているコンサルに発注するのはリスクが高い)
・採択されて交付決定が下りなかったときの料金はどうなるのか?事前に明確に



当社では事業者が直面する課題に対して、日々改善を加えより効果的に支援していきます。
今後ともよろしくお願いいたします。



当社では、東京都渋谷区にある補助金申請サポート会社です。

経済産業省、東京都、神奈川県の補助金を中心に、補助金申請のサポート・支援・一部代行をしております。無料相談を受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。

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